他院でのボトックスの効きすぎのご相談、よくあります。

 

 

ボトックスは、筋肉の動きを抑えることで過収縮によって起こるシワを軽減したり、使い方によっては綺麗な表情を作ったり、優しいお顔を作ったりできる治療です。

 

 

適切な部位に適切な量を使用すればとても良い治療ですが、

量が多かったり、適切な位置でない部位に注入したり、そもそも適応ではない場合には、

目が重たくなる、眉の形が変、二重が狭くなりすぎ、笑顔が不自然、違和感が強いなどの不具合が生じることがあります。

 

 

そのままでも、1番よく効いている時期はおそらく1ヶ月間程度で症状は和らいできますし、

ボトックスは約3～6ヶ月程度で、良くも悪くも必ず元に戻ります。

 

 

当院では初めての部位は、効きすぎないように調整して弱目に打ち、2週間程度で追加調整(無料)を行なっています。

効きすぎは本当に辛いので、控えめがおすすめです。

 

 

でも、すでに効きすぎてしまった状態が辛いというご相談がよくあります。

 

 

効きすぎた場合、時間が経つのを待つ、アセチルコリンを注入する、イデバエを注入する、などの方法があります。

 

 

 

当院ではどちらの薬剤もご用意がありますが、

めちゃくちゃ効くー！っていう感じではないので、

少しでも和らげばそこへの費用は惜しまないという方への治療です。

 

 

アセチルコリン塩化物注入

ボトックスはそもそも、末梢の神経筋接合部における神経終末内でのアセチルコリン放出抑制により神経筋伝達を阻害し、筋弛緩作用を示すので、

アセチルコリンを足してやれば、筋収縮の方向に向かうという考えです。

効きすぎ部位に注射します。

 

 

イデバエ注入療法

酸化力がコエンザイムQ10の3倍以上といわれる「イデベノン」と、筋収縮作用がある「DMAE(ジメチルエタノールアミン)」の2つの成分から構成されている薬剤です。

DMAEはリフトアップ美容液にもよく含有されていますが、筋肉を収縮させる作用があるので、ボトックスで動かなくなった部位の筋肉を収縮させ、運動機能を回復する効果が期待できます。

 

また、イデベノンによる高いアンチエイジング効果もあります。

こちらも効きすぎ部位に注射しますが、美肌注射もかねて、という気持ちで使うのも良いかと思います。

どこまで効くかわからないけど、注射ではなくDMAE含有美容液を頑張って使うというのも良いかもしれません。

 

 

参考になりましたでしょうか。

 

 

ボトックスは、私の大好きな治療です。

 

 

調和をとりつつ、適度にシワをとり、美しく優しいお顔を作るように使いたいですね。