ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)とは
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)は、自己血の抗炎症作用をもつ抗炎症性サイトカインを増やした状態で肌の内部に注入し肌再生を促す治療方法です。
慢性炎症は、様々な肌トラブルや老化の原因になります。炎症を防ぐことが美肌への近道です。
美肌治療で注目されているサイトカイン製剤が数多く存在している現在、バランスは様々ですが、炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインが合わさった製剤がほとんどです。
しかし、新しい治療であるACRS(自己血サイトカインリッチ血清)は、抗炎症性のサイトカインのみを抽出・注入することが可能です。
自己採血から製剤を作成するため、余分な添加物は一切含まれておらず、極めて安全性の高い施術です。
慢性炎症と老化について
身体の中で起こる疾患や老化現状は、慢性的な炎症によって引き起こされていると言われています。日頃の生活習慣や洗顔などで、肌をこすったり、たたいたり、刺激することで、肌は慢性炎症状態になり、この炎症のせいで活性酸素が発生し、さらに老化が進むという悪循環が生じます。もちろん、紫外線によっても炎症が引き起こされています。このような慢性炎症は炎症性色素沈着を引き起こし、シミの原因にもなります。
慢性炎症によって起こる肌の変化
肌の乾燥
しみ
小じわの増加
肌のくすみ
ほうれい線が目立つようになる
肌がかたくなる
たるみ
キメの乱れ
毛穴の開き
肌荒れ
このように、様々なエイジングサインが表れます。今は感じていなくても、すでに炎症は起こっている可能性がありますので、エイジングケアは早く始めるに越したことはありません。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)の特徴
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)は、患者様ご自身の血液から成長因子と抗炎症性サイトカインを抽出し、皮膚の真皮層に注入することで、肌細胞を活性化し、肌の若返り、炎症の鎮静、ターンオーバーの正常化を図る治療です。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)は、血小板を注入するのではなく、採取した自己血を特殊な容器に入れ、3時間ほど体温に近い37℃で温めます(インキュベーション)。こうすることで血液中から抗炎症性サイトカインと成長因子が大量に放出されます。特殊な容器の中には血小板を吸着するビーズが入っており、血液から放出された抗炎症性サイトカインや成長因子のみが含まれた血清を採取することが可能になりました。
サイトリッチACRSで血清を採取すると、血中濃度の約5倍に増殖した抗炎症性サイトカインが抽出できます。
この大量の抗炎症性サイトカインと成長因子のみを直接注入することができる画期的な治療です。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)に含まれる成長因子
FGF ・・・ 組織を修復、コラーゲン産生、ヒアルロン酸産生
EGF ・・・ 上皮細胞の成長促進、血管新生、創傷治癒を促進
PDGF ・・・ 細胞増殖、血管の新生・修復、コラーゲン産生
TGF-β ・・・ 上皮細胞・血管内皮膚細胞の増殖・新生、創傷治癒を促進
VEGF ・・・ 血管内皮細胞の増殖・新生
他の成長因子製剤との違い
今までの治療で使用されてきたPRP療法や幹細胞培養液では、様々な成長因子が含まれていますが、それと同時に多数の「炎症性サイトカイン」も含まれています。 PRP療法では、自己血に含まれる血小板(細胞)を注入することで、血小板からの成長因子放出を促し治療を行いますが、血小板は注入した部位の環境に影響を受け、慢性炎症が起こっている部位では炎症を知らせるサインとして炎症性サイトカインを多く放出する傾向があるため、痛みや刺激を感じる場合もあります。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)では、炎症や痛みをおさえる「抗炎症性サイトカイン」のみを使用するため、注入した部位の環境に影響されることなく、炎症や痛みを治癒しながら細胞の再生と組織の修復を行うことができます。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)のおすすめ注入法① 「U-225」
当院では、メソガンであるニードルコンセプト社製のFrenchShot 「U225」を使ったお顔全体への注入をおすすめしています。
「U-225」は皮内注射を安全に行うために開発されたメソガンです。全顔で約10,000に及ぶマイクロホールを作ることで、全顔に微細な創傷治癒効果を与えながら、薬剤を注入するのに最適な皮膚層に均一に薬剤注入することが可能です。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)のおすすめ注入法② 「水光注射」
韓国から人気に火が付いた水光注射が、34ゲージの針(9本)を使用することで痛みを軽減し、しっかりとした深さでの治療が可能となり薬液の漏れを最小限に抑えた効果的な治療へとさらに進化しました。
採血
ご自身の血液を使用する治療ですので、必要な分量(10㏄程度)を採血します。
インキュベーション(血液を温める)
採血した血液を特殊な容器に入れ、3時間ほどインキュベーションします。その後サイトリッチになった血清だけを抽出します。
血清の抽出
インキュベーションし、サイトリッチになった血液を遠心分離器にかけます。その後、フィルターを通し、抗炎症性サイトカインのみを抽出します。
※薬剤の作成に3時間ほど時間がかかります。当日に施術をご希望の場合は、採血後に一度外出されても問題ありません。抽出した血清は冷凍保存が可能なので、お時間がない方は、採血のみ行い、後日改めての注入を行うことも可能です。薬剤の冷凍保存期間はおよそ1ヶ月です。
注入
U-225というメソガンを使用して、顔全体に注入していきます。また、気になる部分に直接注入することも可能です。
※抽出できるACRSの量には個人差があり、4~5cc前後採取できる場合は2回に分けて注入することも可能です。
リスク・副作用
顔全体へ注入する場合は、一時的に肌に赤みが出たりほてり感を感じることがあります。
また、気になる部位へ直接注入する場合は、内出血することがありますが、1~2週間ほどで消失します。
この治療は、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
サイトリッチACRS 施術価格
施術法 | 回数 | 価格 | ||
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医師による手打ち | 1回 | ¥176,000 | ||
U225 | 1回 | ¥165,000 | ||
ポテンツァ 陶器肌 | 1回 | ¥176,000 | ||
ダーマペン | 1回 | ¥132,000 | ||
水光注射 | 2回 | ¥176,000 | ||
ACRS施術前にプラズマシャワー | 1回 | +¥22,000 | ||
ACRSまとめて作成/3回コース | 3回 | 20%OFF |
※表面麻酔(塗る麻酔) 追加料金 ¥3,300(税込)